演奏会のお知らせ

5月6日に予定している福島演奏会のご案内です。


アウローラ管弦楽団 福島演奏会

日 時 2012年5月6日(日) 1時開場/1時半開演
場 所 福島市音楽堂(大ホール)
料 金 全席自由 無料

指 揮
独 奏
出 演
田中 一嘉
神野 千恵(ピアノ)
福島市民オーケストラ、福島大学管弦楽団、福島テレビ(FTV)ジュニア・オーケストラ
曲 目 ♪祝典序曲(D.D.ショスタコーヴィチ)
  −福島市内のアマチュア・オーケストラ有志の方々との合同演奏
♪ピアノ協奏曲第2番ハ短調(S.V.ラフマニノフ)
  − ピアノ独奏:神野 千恵
♪交響曲第2番ハ短調「小ロシア」(P.I.チャイコフスキー)
 
アウローラ管弦楽団 福島遠征に寄せて

 私たちアウローラ管弦楽団は、東京都内で活動する社会人オーケストラです。普段は会社勤めのサラリーマンや主婦、学生といった様々な立場で生活しているメンバーたちが、週末になると楽器を持って集まり、オーケストラの練習に励んでいます。
 このオーケストラが結成されたのは2009年のことですが、結成される前からアウローラ管弦楽団には『福島に遠征して演奏会を開催したい』という目標がありました。それは、『自然の恵み豊かな福島の地で、チャイコフスキーやラフマニノフといった“土の薫りのするロシアの音楽”を演奏したい。』という想いからでした。
 その私たちの遠征企画がいよいよ実現に動き出そうとしていた2011年、大震災が起こりました。日に日に深刻になっていく被害状況の中、企画を一度取りやめたほうがよいという声が周囲からあがったこともありました。しかし、私たちの音楽仲間である都内の多くのアマチュア・オーケストラ奏者たちが、この震災の後で、『私たちアマチュア・オーケストラに何かできることがないか?』と考えだしたのです。あるオーケストラは都内でチャリティー・コンサートを開催して被災地の音楽家に支援を送り、あるオーケストラは被災したアマチュア・オーケストラのメンバーを招いて合同演奏を開催しました。被災地にボランティアでの訪問演奏を行った人たちもいます。
 私たちの仲間が、こうやっていろいろな形で『アマチュア・オーケストラにできること』を実現していっています。
 私たちも、福島遠征を実現することにしました。それが、『私たちは演奏を通じて人々に想いを伝える為に楽器をやっているのだから、福島の人たちに私たちの演奏している姿を見てもらって、願わくば私たちの音楽で明るい気持ちのひと時を過ごしてもらいたい。』という、私たちなりの『できること』だと思っています。
 このような私たち一人一人の想いを、ご来場頂いた皆様に伝えることができるよう、精一杯演奏したいと考えています。ぜひ当日は福島市音楽堂にお運び頂ければ幸いです。

田中 一嘉(指揮)

 東京生まれ。桐朋学園大学音楽学部卒業。指揮を故斎藤秀雄、小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明の各氏に師事。コントラバスを江口朝彦、堤俊作の両氏に師事する。
 在学中より同大オーケストラ定期演奏会、オペラ公演等を指揮し、故斎藤秀雄、森正、秋山和慶の各氏、及び、ブローダス・アール氏、河野俊達氏、フランコ・フェラーラ氏らの指導を受ける。
 学外では、日本オペラ協会、長門美保歌劇団、東京アカデミー合唱団指揮者として、数多くのオペラ、特に宗教音楽分野での実績を積む。
 1976年、大学在学中に、第4回民音指揮者コンクール(現、東京国際音楽コンクール<指揮>)入選。奨励賞受賞。卒業後、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団指揮者、群馬交響楽団指揮者を歴任。これまでに東京交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、札幌交響楽団、九州交響楽団、ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉、オーケストラ・アンサンブル金沢等、日本の主要オーケストラを指揮する。
 1992年には、ヤナーチェク春の国際音楽祭(チェコ・オストラヴァ)にてヨーロッパデビュー。1995年には、カルロビ・ヴァリ交響楽団を指揮。2000年、ドイツ・ロットヴァイル夏の音楽祭、2001年、ベルリン日本週間での公演、2003年、ウィーン・ムジークフェラインザールでの日墺合同第九演奏会等、その活動は多岐に及んでいる。昭和音楽大学講師。テアトロ・ジーリオ・ショウワ・オーケストラ常任指揮者。福島テレビ・ジュニア・オーケストラ常任指揮者。

神野 千恵(ピアノ)

 福島県二本松市出身。桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学音楽学部を経て、同大学音楽学部研究科修了。2009年ジュネーブ音楽院ソリストディプロマ過程修了。引き続き同音楽院にて学び、2011年に帰国。在学中に(財)ロームミュージックファンデーションより奨学金を得る。これまでに、藤井一興、安川加壽子、林秀光、ミハエル・ヴォスクレセンスキー、練木繁夫、高橋多佳子、エリザベート・アタナッソヴァ、ジャン・ジャック・バレの各氏に師事。
 1005年日本ショパン協会主催ショパンピアノコンクール奨励賞、かずさアカデミア音楽コンクール入選。2006年安川加壽子記念コンクール第3位。2008年マリエンバート国際ショパンコンクール(チェコ)入賞。2010年ブレスト国際ピアノコンクール(フランス)第4位、エルネスト・ファッラ国際音楽コンクール(イタリア)第1位及び特別賞。
 2005年より本格的に演奏活動を開始し、定期的にリサイタルを開催。ソロのみならず室内楽の分野においても積極的に取り組んでいる。また、レクチャーコンサートやコンクールの審査なども行っており、後進の指導にも力を入れている。現在、桐朋学園大学附属子供のための音楽教室講師。

 お問い合わせはアウローラ管弦楽団広報までお願い致します。